日本心身医学学会総会で「家庭医・総合診療医師のための心身医学的教育の開発と実践」というテーマで発表をしました。
昨年度の聖路加心療内科での診療経験をもとに同病院総合診療専攻医向けの教育プログラムを開発したので、その実践報告です。
もともと心療内科の先生が研修医向けにされていた教育内容に、AFPの行動科学・メンタルヘルスカリキュラムと自分の研修経験を加えてアレンジし、一つのプログラムにしてみました。
心療内科医と家庭医・総合診療医は非常に似通っていると個人的に思います。どちらも生物心理社会モデルを重視しますし、来院される患者層もとても近いと感じます。
ただ、心療内科では心理療法・心理テスト・心理士との協働をより体系立てて行っており、家庭医として学ぶことはとてもたくさんありました。それが一つの形になったようでとても嬉しいです。
心療内科の先生からもたくさん声をかけていただき、プライマリ・ケア領域への関心や家庭医・総合診療医との協働を強く意識されていることを感じました。
貴重な機会を下さった聖路加心療内科の先生方、ありがとうございました!プログラムを作る過程で色々と議論したのが何よりの学びでした。
地域のメンタルヘルスケアが重視される中、家庭医として専門医・心理系専門職とも協働しながら今後も取り組んでいけたらと思います。