家庭医の学習帳

千葉県のクリニックで子どもからご高齢の方を日々診療。心療内科・家族支援にも力を入れています。日々考えたことや勉強したことを綴ります。

保険をきっかけに「もしもの時のこと」を考えた話

次女が生まれたので保険の見直しを行いました。

保険を考えることで、どのような人生をこれから送りたいか夫婦で話すきっかけになりましたし、何よりも良かったのは担当の方に「どのような思いでいるのか家族に手紙を書いておくと良い」と提案いただいたことです。

早速各々に手紙を書いてみましたが、もしもの時を考えるとことで普段家族に対してどのように思っているのか、何を残していきたいのかを考えるきっかけとなり、いつの間にか今元気なうちに自分にできることは何だろうと考えておりました。

私自身の年齢を考えると、何か起こる可能性はまだ少なく、考えても結局漠然としてはしまいますが、それでも今のうちからもしものことを考えることは単なる準備という側面だけでなく、人生の優先順位を考え、方向を選択する上で非常に大きな意義を持つと思いました。

医療者も人生のターニングポイントに関わることが多く、状況をみながらもしものことを話すように促す役割を担うことはよくあります。

今までは「もしもの時のために準備しましょう」という消極的な側面から伝えることが多かったですが、「もしもの時を考えることは人生を選択する大切な機会」という積極的な側面からもお伝えできるようになればいいなと思いました。