家庭医の学習帳

千葉県のクリニックで子どもからご高齢の方を日々診療。心療内科・家族支援にも力を入れています。日々考えたことや勉強したことを綴ります。

JPCA主催 若手医医師向けセミナーにてワークショップ開催

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2/4-5 プライマリ・ケア連合学会(JPCA)主催のセミナー「若手医医師のための家庭医療学冬期セミナー」にて2つのワークショップに関わらせていただきました。

 

●家族図道場~2022年度冬の陣~
家族図からどこまで家族アセスメントを読み取れるのか?というようなワークショップを行いました。家族の発達・構造・機能と聞きなれない用語を多用したのですが、レクチャーしてくれた先生が本当によく噛み砕いてくれ、私も大変勉強になりました。

これで4年連続のファミラのメンバーの冬セミでの企画。毎年いろんな先生が協力してくださり、教えながら学んでいく良い循環ができているなと思います。

企画してくれた田中道徳先生、本当にありがとうございました!

https://note.com/familabo_113rd/n/n8a96592e523e

 

●専門家との協働で行うメンタルヘルス領域のポートフォリオ指導
メンタルヘルス委員会による専攻医の生のポートフォリオについて指導をしていくワークショップ。指導医の1人として参加しました。

事例はパニック障害適応障害、(老年期」うつ病とプライマリ・ケアの現場でよく診るけれど困る事例ばかり。

身体症状症とパニック症の鑑別、認知症うつ病の鑑別、向精神病薬の選択、認知行動療法の実際、老年期の喪失への向き合い方、依存性の強い方への向き合い方、産業医との連携の方法など、日々の臨床で重要だけれどわかりにくいところの実践的な議論ができたのではと思います。

個人的にも準備段階から他の指導医の先生方のコメントが非常に勉強になりました。メンタルヘルス領域も事例をベースに議論していくのがなによりも勉強になりますね。

家族支援とメンタルヘルス、改めてほどよくオーバーラップしていて面白いなと思いました。