家庭医の学習帳

千葉県のクリニックで子どもからご高齢の方を日々診療。心療内科・家族支援にも力を入れています。日々考えたことや勉強したことを綴ります。

あらためて向き合う「感染症」と「不登校」〜雑誌『治療』5月号レビュー〜

『治療』5月号を読み、「感染症」と「不登校」という、日常診療でよく出会うものの、つい感覚的に対応してしまいがちなテーマについて、改めてじっくり考える機会をいただきました。 

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第1特集「重症感染症」では、診断や原因がなかなか絞れないものの「重症感」がある――そんな状況で、どう考え、どう動くかが丁寧に掘り下げられていて、とても実践的でした。特に対談では、感染症の専門家がどんな視点で判断しているのかが垣間見え、思考の整理にもつながりました。
第2特集「不登校に対して医師ができること」も、考えさせられる内容でした。不登校と関連の深い疾患に焦点を当てた解説があり、個人的には、神経発達症の方がどのような体験を経て不登校に至るのか、臨床で思い当たるケースと重なる点が多く、印象に残りました。開業医と専門医による座談会では、現場の課題に共感しながら、プライマリ・ケアでどのように対応していけるかのヒントが詰まっていました。

 どちらの特集も、日常診療のなかで見過ごしがちな背景に、あらためて目を向けさせてくれる内容でした。