先日近隣の訪問看護ステーションと事例検討会を行いました。
事例は家族間葛藤が強いとある患者さん。医療者もその葛藤に巻き込まれ振り回されがちで、一方の家族から裏でお願い事をされたり、内緒でと言われながらあれこれ言われたりで関係者がしんどい思いをしていると伺い、事例検討会開催に至りました。
家族間葛藤は内容が身近だからこそ関わっている側もどちらかの肩を持ちたくなってしまうし、だからといって中立を意識しすぎてもぎこちなさが伝わってしまいます。
巻き込まれるのもしょうがないという前提のもと、なぜこの家族は家族内葛藤が強いのかを話し合うことで多様な視点から患者さんを考える時間でした。
また、葛藤回避しがちな家族にどう向き合ってもらうかについても話し合いましたが、多職種がそれぞれの専門的立場だけでなく、各々のライフステージや人生経験から知恵を振り絞う感じで非常に有意義な時間でした。
支援者一人で家族の中で中立性を保つことは難しくても、各々役割を決め、それぞれに肩入れすることでチーム全体で中立に保つことも一つ。今後もいろんな職種の方と対話を重ねていきたいです。