家庭医の学習帳

千葉県のクリニックで子どもからご高齢の方を日々診療。心療内科・家族支援にも力を入れています。日々考えたことや勉強したことを綴ります。

ライフサイクル関連

子ども2人になって感じる集団心理

次女のお食い初めを行いました!次女を眺めながら、長女の時はどうだったかなーとあまり思い出せず。それだけ1人目の時も必死だったんだ、と思いました。 子どもが2人になって100日。1人だけの時とは違い、家族に集団心理がより強く働くのを感じます。 長女…

次女の誕生と長女の赤ちゃん返りと曖昧な喪失

先日、我が家に第二子次女が産まれました。愛情豊かな人生を送って欲しいなと思います。 同時に長女は激しい赤ちゃん返りに。産まれる前から色々な方からお姉ちゃんもいっぱい愛してあげてねと助言をいただき、妻と「お姉ちゃんだから・・・」は言わないルー…

夫婦関係で陥りがちな「非合理的思い込み」

人間関係で夫婦ほど難しい関係は少ないです。社会での関係は、相手の立場や都合を配慮して自分を制御することが比較的容易かもしれませんが、夫婦のような「親密な関係」では自分を制御するのが難しく、だからこそ関係を難しくしているともいえます。 親密な…

子どもが2歳になって子育てを振り返る

我が子が2歳になりました!誕生日は大好きないちごを近場の農場でプレゼント。 最近おしゃべりするようになり、回らない舌をフルに活用して何かを伝えようとする姿に一層愛らしさを感じます。まだ2年ですが、振り返ると大変なことも多く、これらをする世の親…

思春期のライフサイクルの特徴 〜子どもも揺らぐが親も揺らぐ〜(2023.4.13更新)

思春期は10−24歳がおおよそ相当し、子どもから大人へ肉体的にも精神的にも成長し、学校中心だった社会から社会的な役割も変化する重要な時期である。 思春期は大事な時期である一方、「難しい年頃」と言わる時期でもある。この時期は、感情や考えを言語化す…

父親の育児参加の重要性について

とある医療系団体にて、子育て支援についてお話をする機会をいただきました。お話しながら感じたのは、日本でも父親の育児参加への理解が社会の中でもっと進めばいいなということです。最近では「コペアレンティング(共同療育者)」という概念があり、東北大…

夫婦が危機にならないために

私の外来には夫婦で通われている方も多く、 コロナでお互い自宅にいることが増えた影響か、 外来での夫婦の相談事の頻度も増えたように思います。 よくお話をするのが、「2人が問題」なのではなく、 「2人のコミュニケーションが問題」と話します。 コミュニ…

家族ライフサイクルからみる人生の流れ

家族から学ぶことはたくさんありますが、 一体何を学んでいるのか時々わからなくなります。 一つそれを言語化したものに「家族ライフサイクル」という考え方があります。 人は家族が拡大する中で「役割」が徐々に変化し、学びが変化していきます。 人は成長…

20代の夫婦から感じた「愛着」の重要性

人は「愛着」の対象を必ず必要とします。 20代の夫婦から「愛着」の重要性を感じました。 「夫が子供みたいで呆れます。病気なんですか?」 そう話すのは、最近結婚したばかりの20代の女性。彼女は過呼吸が頻回出るようになったのがきっかけで当院を受診しま…

育児で時短勤務をしてみて

育児のために2月の1ヶ月間(生後1ヶ月)を時短勤務いたしました。 時短勤務のおかげで、育児の基本や子供の日々の成長に目を向ける心の余裕ができたのは大きかったです。 何よりも、育児の辛さを少しだけでも妻と共有できたのが宝です。 一緒にいるときは極力…

老いる意味は何か?

“老いによってあらゆる面が衰退することで、人生を振り返ろうと思うようになる。 死に近づくことで、後世に何を遺すか真剣に考えることができる。” とある患者さんと外来で話した時に、腑に落ちた言葉です。 その方はもともと私の外来に来られていましたが、…