家庭医の学習帳

千葉県のクリニックで子どもからご高齢の方を日々診療。心療内科・家族支援にも力を入れています。日々考えたことや勉強したことを綴ります。

コーチング研修会に参加してみて

two person writing on paper on brown wooden table

コーチングはティーチングでもカウンセリングでもない双方向性のコミュニケーションである”

 

コーチングの2日間の研修会に参加してきました。

 

「コーチ」というとスポーツや競技でよく聞きますが、


1980年代からアメリカではビジネスの世界に「コーチ」をつける動きが起こりました。

 

スポーツのコーチの仕事には、その道の先輩としての経験や知識・技術を後輩に伝えることが含まれていますが、

 

ビジネスでは、そのうちのコミュニケーション技法をフルに活用する「コーチング」を利用します。

 

コーチングによって、
クライアントは自身の仕事の目標を明確にするとともに、効果的に目標に達成しようとすることを期待しています。

 

近年では、コーチングの医療分野での活用に注目が集まっています。

 

具体的には、
生活習慣病を主とした患者のライフサイクルの変更
リハビリテーションにおける動機付け
・学生・卒後教育、生涯学習
・医療人材育成
・組織マネジメント
など。

 

実際に様々な研究がされ、効果が実証されてきています。

 

家庭医の外来をしていると、
自己の健康管理能力に長けている患者さんとの面談、
心理的問題が落ち着いた患者さんとの定期的な面談、
プライベートでは誰にも相談できない患者さんの日々の困りごとの相談の面談、

といった、カウンセリングでもティーチングもない患者さんにどう関わろうと思う時があります。

 

その中でコーチングの内容はとても活かせると思いました。

 

また、コーチングによって、
組織内のコミュニケーションも円滑になり、
さらにそのようなコミュニケーションスタイルを持つ人が増えることで、
組織内の風通しも良くなるのではと思いました。

 

少しずつ実践していきたいと思います。