家庭医の学習帳

千葉県のクリニックで子どもからご高齢の方を日々診療。心療内科・家族支援にも力を入れています。日々考えたことや勉強したことを綴ります。

2022-01-01から1年間の記事一覧

プライマリケアの現場から日本の現状における家族支援の現状と考察(家族相談士資格取得に向けて)

今年度は家族相談士養成講座の講座を半年かけて受講しました。半年間、土曜日の午後半日にあるので、仕事しながらは受講するのは大変でしたが、家族の心理学から家族療法・家族カウンセリングの理論の学習から実習まで非常に勉強になりました。 kazokushinri…

「変化させること」ではなく「変化するための物語を見つけること」の重要性

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">同じ出来事でも人によって物語(見方)が異なれば、事実も変わります。支援では一方の話を聞きながらも、別の家族・関係者は異なる見方を持っている可能性を常に考えな…

【活動報告】ワークショップ「2月7日 家族療法家のプロが監修!模擬カンファレンスで家族カンファレンスの技術を習得しよう!」@日本プライマリケア連合学会冬期セミナー

日本プライマリケア連合学会冬期セミナーにおいて「ファミラボ」メンバーで若手家庭医・総合診療医向けのワークショップを行いました! 家族志向カンファレンスについてレクチャーで深掘りし、実際に医師・患者・家族でロールプレイを演じ、経験しながら学ん…

夫婦関係で陥りがちな「非合理的思い込み」

人間関係で夫婦ほど難しい関係は少ないです。社会での関係は、相手の立場や都合を配慮して自分を制御することが比較的容易かもしれませんが、夫婦のような「親密な関係」では自分を制御するのが難しく、だからこそ関係を難しくしているともいえます。 親密な…

子どもが2歳になって子育てを振り返る

我が子が2歳になりました!誕生日は大好きないちごを近場の農場でプレゼント。 最近おしゃべりするようになり、回らない舌をフルに活用して何かを伝えようとする姿に一層愛らしさを感じます。まだ2年ですが、振り返ると大変なことも多く、これらをする世の親…

日本医事新報に「健康な家族についての考察」のエッセイがアップされました

日本医事新報の炉辺閑話にてエッセイがアップされました。何でも書いても良いとのことで「健康な家族についての考察」という内容で書かせていただきました! 近年では家族形態が多様化し、家族の定義は困難で変貌している一方、家族ほど親密な相互作用も少な…