家庭医の学習帳

千葉県のクリニックで子どもからご高齢の方を日々診療。心療内科・家族支援にも力を入れています。日々考えたことや勉強したことを綴ります。

【活動報告】ワークショップ「2月7日 家族療法家のプロが監修!模擬カンファレンスで家族カンファレンスの技術を習得しよう!」@日本プライマリケア連合学会冬期セミナー

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日本プライマリケア連合学会冬期セミナーにおいて「ファミラボ」メンバーで若手家庭医・総合診療医向けのワークショップを行いました!

家族志向カンファレンスについてレクチャーで深掘りし、実際に医師・患者・家族でロールプレイを演じ、経験しながら学んでいくという内容でした。

感想を見ていると、ロールプレイ演習がとても有用だと改めて思いました。それは支援者の面接練習にもなるし、患者・家族役もその心理状態を生で体験できる貴重な機会にもなります。

医療現場では様々な患者・家族の方が来られますが、そこで何が起こっているのかアセスメントするのは難しいです。家族という距離間だからこそ語られない/語れないこと、集団だからこそ生じる個人とは違った心理もそこには絡みます。また、支援者それぞれが家族に思い入れがあるため、それがアセスメントの幅を狭めていることもあります。

家族アセスメントでは言葉では交わされない様々な可能性を想定する必要があり、そのためにもロールプレイで患者・家族役の心理状態を体験することはその幅を広げてくれると改めて感じました。

ファミラボは、プライマリケア医が家族志向ケア・家族療法をはじめ「家族とその健康について学習・発信する」ためのオンライン・グループです。今後もファミラボで家族支援の教育活動に取り組んでいきたいと思います!