心療内科での診察に週3日携わるようになり、5ヶ月ほど経ちました。振り返ると、日々勉強になることばかり。正直、診療を始める前にも、精神疾患や心身症の診療は自信がそこそこあったし、メンタルヘルス領域の勉強もしていたのですが、想像以上にできておらずだったことに直面し、辛い期間でもありました。
どこかで学びをまとめようと思っていましたが、中々気持ちの余裕が持てず、また言葉にするには学び足りないことも感じており、書けずにいました。最近なんとなく診療の全体像が見え、ひと段落の感じもしてきたので、5ヶ月の診療期間を一度振り返りたいと思います。
本記事では心療内科での研修の様子をまとめてみました。
診療当初は、初診(はじめて受診された方)に来られた患者さんの診察に携わらせていただきました。問診を行いながら、診断と治療方針を自分で考え、一度患者さんに外で待機していただき、その間に指導医とディスカッションします。その後、診断や治療プランを指導医陪席の元で患者さんにお話します。
診察に慣れてきたところで、初回で診察した患者さんのフォローアップもさせていただくようになりました。その際、診察後に毎回簡単な相談を交え、方針を相談しながら関わっていました。困難な事例のみ指導医が陪席して診察します。また、長期に入院された患者さんに対して、外来診療の合間に伺い、今までの生育歴・生活歴・家族歴を家族図を書きながらお話を伺いました。
もっとも勉強になったのは、一通りの診察を終えた後に指導医と振り返るディスカッションでした。自分でも原因や今後の長期的な見立てについて考えるのですが、指導医の先生のフィードバックは、毎回目からウロコが落ちることばかりで、同じ事例をみながらも、こんなにも「読みの深さ」が違うのかと大変勉強になりました。
さらに、指導医の先生が診療の合間に、心身症・精神疾患・薬物療法・心理療法に関するレクチャーをしてくださいました。かゆいところに手が届くような内容ばかりで、毎回大変勉強になりました。
続いて、学んだことを別記事にてまとめていきたいと思います。