バタバタして見れなかった鬼滅の刃遊郭編の最終話をAmazon primeでやっと見ましたが、今回も面白かったです。鬼滅の刃は鬼退治の物語ですが、単純な勧善懲悪物語ではなく、毎回主人公が鬼退治をしながらも鬼の悲しい事情も受けとめようとし、その姿に真の優しさや強さとは何かを考えさせられます。
私たちは問題があるときに何かを原因や悪者にして物事を解決するという還元主義的に考えがちですが、実際に原因は一つでないことも多く、原因のようにみえてそれも他の影響を強く受けていることもあります。鬼にも鬼にならざるを得なかった事情や続けざるを得ない理由があるのも事実です。
このような円環的捉え方は現実の問題を考える上でもとても大事だと改めて思いました。医療では虐待の問題を扱う時によく思います。虐待は確かに起こってはいけないことですが、虐待する側にもそうせざるを得ない深い事情があるのも事実です。
そう思いながら子どもの頃「泣いた赤鬼」の青鬼が悪者にならざるを得なかった物語に涙を流したことを思い出しました。日本には「お互い様」という言葉もあるように、善悪に分けることだけでなく、それぞれに事情があることを考え受け止めることは昔から大事にされてきたのかもしれませんね。
※3月3日は次女の初節句でした!