家庭医の学習帳

千葉県のクリニックで子どもからご高齢の方を日々診療。心療内科・家族支援にも力を入れています。日々考えたことや勉強したことを綴ります。

イライラを抑える方法 アンガーマネジメントの視点から

shallow photography of green bird
もともとイライラしやすいので、
それを表に出さないようにしようと気をつけていましたが、


昨日はどうしてもイライラしてしまって、
それを他の人にぶつけてしまいました。


怒りはどんな時であれ損することが多いので、
反省を込めて「アンガーマネジメント」をあらめて復習。
今のコロナの時代にとても大切なことだなと思ったのでまとめてみました。


アンガーマネジメントは「怒り」をコントロールする心理療法の一つです。
 
 
更生施設の青年たちが怒りのコントロールを学ぶための方法として編み出され、
最近はビジネスにおける活用に注目されていました。
 
 
怒りの感情は3つのステップで生まれます。
①出来事が起こる。
②出来事に意味づけをする。
③怒り「感情」が生まれる。
 
 
ここで、最も大切なのは②出来事の意味づけです。
そこに強い影響を与えているのが自分の「べき」です。
 
 
私たちには何かしらの価値観や信じるものがあります。
それが生活に現れると、「〜するべき」「〜するべきでない」と現れます。
それが自分の「べき」です。
 
 
怒る原因は、自分が信じる「〜すべき」が裏切られたときです。逆を言えば、自分の「べき」を知ることで、自分が何に怒りを感じやすいのか知ることができます。また、他の人の「べき」を見つけることで、許せることも増えてきます。
 
 
「べき」とどう付き合う方が怒りのコントロールには重要です。以下はアンガーマネジメントの一つのステップです。
 
 
①一旦深呼吸
②なぜ怒っているのか考える(自分の絶対的なべきに気がつく)
③それは許せることか、許せないことか考える(自分のべきを相対化する)
④やはり許せない場合は、相手の感情に配慮して伝える
 
 
昨日の自分を振り返ると、相手の一側面の捉え方や伝え方がまずかったなと反省します。
 
 
コロナの時代になり、イライラすることも増えてきたと思います。
私自身もそうです。
 
 
しかし、イライラは自分の価値観や信じるものが何かを教えてくれるセンサーと考えると、そこに自分の大切な信念や価値観があるのかもしれませんね。
 
 
関心ある方はぜひアンガーマネジメントの本を読んでみてください!